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2015年7月23日木曜日

砥部焼つれづれ。

おもてなし科などでお世話になっている安岡さん(砥部焼の窯業技術センター)と愛媛調理製菓専門学校での砥部焼の基礎・基本講座に登場。100名!の調理師の卵へ砥部焼の魅力を伝えました。教室に入ったら、真っ白な制服、帽子姿が眩しかった。

正直にいうと、砥部焼の調査に携わらなかったら、安岡さんと出会わなかったら、砥部焼は「単なる伝統工芸で壊れにくい重い陶器」と思っていたでしょう。でも今では知り学び、新しいデザインが生まれ、技術も向上し薄く軽くなり、購買層が増えるなど魅力と感じる一方で危機感(例:ブランドイメージが刷新されていない、特徴が出しにくいなど)も感じています。魅力も危うさも表裏一体とは砥部焼のこと。

「色々と広がっている砥部焼ですが何をもって砥部焼ですか?」という質問。実は悩ましく「伝統工芸」という切口ならば釉薬などの条件が付随しますが、一般的には「砥部の地で砥部の石で焼かれた陶器」です。形も色もデザインも出尽くした感もあるなら、ここはココ大らしく考えてみるか!

2015年6月1日月曜日

砥部焼についてお願い。

本年度、ココ大が取組むキーワードの一つ「砥部焼」。展示会や青空市などで少しずつ買い集めた砥部焼などを集めてパチリ。形も色も様々(手前の水色器は私がろくろを回して作りました)、釉薬や絵付けで多種多様で、ここまでくると「何をもって砥部焼というか?(=定義)」と思うほど。ここは「砥部の石でつくり、砥部で焼いたら砥部焼」としよう!

砥部焼というと「唐草文様」が代表的ですが、砥部焼の窯元・屋号は100はあると言われ、写真のように多種多様にあることから、ニーズも多種多様にあると思います。そこで「現状把握」としてアンケートを取らせていただきたい!愛媛県人なら誰の家にも砥部焼はあるのか?どんな砥部焼を持っているのか?など、気になる所であります。

「頑丈さ」が良い所であれば「重い」が残念と言われ、縁が丸く柔らかいと称されれば、野暮ったいとも言われる。どんなニーズがあるのか?アンケートから妄想して仮説を立てるつもりです。回答は3分で終わりますので、一人でも多くの方にご協力いただきたいと思います。アンケートはコチラから。

2015年4月27日月曜日

砥部焼みきゃん。

今ひとつ接点のなかった「みきゃん」と急接近!その名も「砥部焼みきゃん」。ご存知砥部焼は230年の歴史をもつ国指定の伝統工芸品です。映画「瀬戸内海賊物語」でも重要な役目を担いました。ココ大と砥部焼と言ったら、杉浦綾副学長が砥部焼作家(sugiura工房)です。事務所でも我が家でも杉浦夫婦の作品を愛用しています。

「砥部焼みきゃん」は「とべりて」さんの制作です。女性7人で構成される砥部焼女流作家です。先日、お話を伺うと7人それぞれが窯(工房)を持っており、自身の作品も作りながら、砥部焼の発展に「とべりて」としても活動しているとのこと!今日の明日に納品できる品でないから「二足のわらじ」は大変だろうなぁと妄想。

こうして、愛媛の伝統工芸は受継がれていくんだと納得。聞けば用途に合わせ、柄も形も様々で伝統もあれば現代風もあるとのこと。「破壊と創造で伝統を守れ」と言ったのは18代目中村勘三郎。歌舞伎の世界ではありますが、この言葉、時々思い出す。

2015年5月12日火曜日

砥部焼つれづれ。

今年度、ココ大が取組む一つに「砥部焼の新しいニーズ創出」があります。そのために愛媛県窯業技術センターを訪問、砥部焼についてレクチャーを受けました(ちなみにココ大副学長の杉浦綾さんは砥部焼作家です)。そして、砥部焼の見学に砥部焼を伝統産業センターへ。100窯あると言われる中で、80窯を販売しており、見れば見るほど各窯の個性に驚く。

で、その中で衝撃を受けたのが「群中十錦の蓋付椀」。パッと見は現代風で彩りも各色鮮やか、文様も素敵です。てっきり現代品と思いきやナント!明治時代初期で「一代限りの道楽で製作」なる紹介文。超がつく貴重品ではありませぬか!日用使いではありますが、極まった砥部焼をジロジロ。

ピカソの「アルジェの女たち」が美術品として史上最高の約215億円でオークションで落札されたとか。つくづく思うのは、お金というのは「一品しかなく、一代限りで継承できないセンスという価値」に支払われるということ。そう言う意味では「群中十錦の蓋付椀」も1億円はいくんじゃないの?と妄想。

2015年6月16日火曜日

だけじゃない。

知らないことを知るのは楽しい。アンケートでは見えない思いや裏側が垣間見えるのがヒアリング。砥部焼取材が始まり「きよし窯」の山田ひろみさんを訪ねる。新聞やテレビなどで紹介のように山田さんは女性初の砥部焼伝統工芸士(加装部門)、そして女性陶芸家グループ「とべりて」の代表。男性中心の砥部焼を女性の視点で開拓されています。

砥部焼の魅力は?と尋ねると「手づくりの良さ」と山田さん。「でも、手づくりだと受注数に限界があるのでは?」と聞くと「(納期は必要だけど)1万個はいけますよ」とサラリ山田さん。窯元は夫婦・家族経営が多いと聞いていたので、対応数は1000個程度と勝手に思い込んでいたので1万という数に驚く。

そして「器だけじゃない砥部焼の広がり」も確認。インテリアはもちろん、建材や日用品、美容器具までありました。私達が知っている砥部焼は「ほんの一部」ということを知る。知らないのはもったいない!

2015年11月16日月曜日

最近の反省から。

最近の反省から。「砥部焼をもっと世で回そうと、実家に砥部焼はある方は多いので、眠らせるのではなく、興味関心者同士で「砥部焼交換」をすれば、時に「ビンテージ砥部焼(お宝)」も見つかるかもしれない!」と、会議で発言したら「学長、それでは砥部焼が売れないです。」と言われ撃沈。たしかにね、頑丈な砥部焼ならではの悩みでした(涙)。

モノごとは滑らかだったり、つまづいたり。そんな時は音楽さ。仕事に邪魔な時もあれば、勢いを乗せてくれる時もある。最近は音楽を聞くと仕事がはかどる。今さら「glee」の曲メドレーを聞いてはググッときている44歳、アホです。「Next me」Singing in the rain」「Blow me」「Anything Could Happen」なんて声を大にして歌いたいよ!ひどいオンチだけど。

色々と気づくことの多い毎日。「面白いですね!やりましょう」と言ってもらえることを糧に今日も奔走中。でも「学長、原稿は未だですか?」と催促もあったり。相変わらず、皆に助けられている自分に反省。周りに感謝。

2015年9月15日火曜日

踏ん張る。

「梅山窯」「すこし屋」「sugiura工房」「のっぴんらー麺」「道後やや」「晴れときどき」「砥部町」「窯業技術センター」などにご参集いただき、地域資源パワーアップ事業砥部焼編の意見交換スタート。もう一つの栄養ジュース編は「こちら」

のっぴんらー麺さんも道後ややさんも砥部焼を使っています。理由を尋ねると「愛媛オリジナルだし、使用がPRに繋がるなら当然です。」と嬉しい答。有田焼、伊万里焼など砥部焼よりも有名な焼き物はあります。そんな中、砥部焼は「砥部焼らしさ(てづくり、温かみ、存在感など)」で勝負できます。「作り手×使い手」の意見交換は双方「実は知りませんでした」という事実も多数発覚!私的には(よしっ!)という手応え。

「器は誰ものモノか?」という議論がしたい!器と食事は一期一会で「ひと時」の出来事。せっかくなら「物語」があった方がいい。旅の途中ならば尚更でしょう。
「器は利用者(購入者)のモノ」と私は思いたい。「100%利用者視点で製作」と言ってくれた窯元、「伝統は大切にしながらも次の品を」と言ってくれた窯元、「生活に豊かさを提案したい」と言ってくれた窯元、砥部焼いいね!

2015年8月7日金曜日

道後八八に潜入!

リニューアルの「道後八八」へ潜入!以前「うつわと料理のおいしい関係授業でお世話になった道後のホテルです。目的は「砥部焼」を積極的に使用しているとの情報を聞きつけ、向田マネジャーに尋ねる。すると「はい、その通りです。」と見せていただいたのが写真のようにズラリと並んだ砥部焼。

八八では食事の際に器を自由に選べ、注ぐ、盛ることができます。ふーん、普段からビジネスホテルしか利用しない私にとっては新鮮。ヨシュア工房、sugiura工房、きよし窯、すこし屋、泰山窯などの品がズラリ。「食べる=美味しい」以外の演出(付加価値)ですな。

でも少し困ったことも。「砥部焼は重い」と軽いプラスチック製の器を利用する人もいます。料理を注いだり盛ったりすれば重量が増えるのでご年配の方は気にされるでしょう。(じゃあ、薄くして軽くすれば?)と思いますが、軽い砥部焼もあります。でも「どっしり感、安定感」も砥部焼の魅力と言われており、この特徴を取ったら、何で勝負するか?作家性?形状?絵柄?これはもっと調べる必要あり!と向田マネジャーと再会を約束。

2015年6月10日水曜日

調べれば見つかる。

調べると色々とあるものです。「おもてなし科」で砥部町を調査することになり、地図やインターネット、書籍などで調べると「絵付け体験」「ギャラリー」「56基のオブジェクト」「動物園」「坂村真民記念館」「陶街道」「伝統産業会館」「酒蔵」「カフェ」「こどもの城」「村の駅五本松」など。調べて初めて知った場所やモノ、コトも多く、また一つ賢くなりました。

写真は「砥部焼の絵付け体験」の様子。知識や情報だけでなく、実際に体験して感じて自分の言葉になってはじめて伝えられる感想。みんな真剣です。隣では「ろくろ体験」組がいて、上手に作っていました。ちなみに砥部焼の発祥は砥石の産地だったからです。と、いうことで「砥部焼について7つのアンケート」への協力もお願いいたします。

今回もお世話になったのが安岡さん。伝統産業会館では研修生から出る縦横無尽の質問に答え、村の駅では西岡さんと引き合わせてくれたり、窯業技術センターでは砥部焼に関する助言と助けてもらっています。調べると必ず地域資源は見つかる、来週は伊予市へGO!

2017年6月30日金曜日

唐草まみれ

2年前に愛媛県と行った「砥部焼の調査事業」でご縁をいただいた梅山窯さんへ中野本舗の中野社長と訪問。「シーンから商品開発」から生まれた「こざくらのパッケージを唐草模様」にするための打ち合わせ3回目。今回は唐草柄を複数ご用意いただき具体的な模様の選択と方向性の確認。写真のように唐草模様は「一種」と思いがちだけど、大きさや間隔、太さ、濃淡などで異なり、教えていただきながら模様を決定!

聞けば唐草模様の著作権はないとのこと(実は砥部焼にも尋ねても「無い」とのこと)。無かったことが幸いだったのか唐草模様は色々とアレンジされて「ツタ風、線画、劇画、模した模様など」があることを知る。ただ「一目模様をみれば梅山かどうかわかります」とプロ。そして「梅山窯なら誰が描いたかもわかるんです」とのこと、おぉ!マニアック。

で、てっきり今回のような「(唐草模様の)コラボレーション」は事例があると思っていたら「初めてなんです」と梅山窯さん。いいね!砥部焼を代表する王道の唐草模様が「こざくら」のパッケージにドーン!と登場するのまであと2ヶ月!全面協力の梅山窯さんに感謝!あっ!【愛顔の食卓】でも砥部焼販売中!

2017年10月25日水曜日

知識や技術は。

友人の砥部焼作家の悩みは「磁器の原材料となる石の減少」よりも「3Dプリンターの登場」に戦々恐々。理由を尋ねると「手間不要でPC一つ、ボタン一つで好みの器が作れるから、作家不要になる」とのこと。
でも砥部焼は「手づくり」が魅力の一つ、マシンで成形される器とは別モノと思うんだけど、生業にされている方からすると、将来を脅かす存在とのこと。

私が職人技の高さ、課題を改善したコトを提示できなかった為に「これは3Dプリンターで精巧に作れるよ」「(3Dプリンターなら)形状も質感も重さも本物と見分けつきません」「(3Dプリンターなら)もっと簡単に安く作れます」という「本物に似ているかどうか」の意見交換になってしまい反省。職人の技や経験などはいづれ「無用の長物」になるのか・・・。人の知識や技術が全てデータ化されたら、砥部焼の作家ロボット誕生か!?

「チャーリーとチョコレート工場」でチャーリーのお父さんは工場での仕事がロボットに代わられ閑職になったけど、最後は「ロボットのメンテナンス係」になったっけ。うーむ「人のよって価値と感じる所は違う」ことはハッキリしてるんだけど、同じ価値観の人だけに売れればそれでOKか?と問われたらNOだから、いかに「異なる価値感を持つ人へ訴えるか?」という難題を突きつけられる。こちらから近づかないとね。

2015年7月3日金曜日

明らかに一線を画す。

今まで訪問した5カ所の窯元とは明らかに一線を画す存在の梅山窯。「つけたて一筆書き」「くし引き」「鋳込み」など、次から次と出てくる技法にフムフム。「ものづくりを通して地域の発展に尽くす」のが梅山窯のモットー。そして民藝・工芸として受継がれている「用途の美」を現代風に活かしたいと岩橋社長。10代の社員を含む約40名の社員(全員正社員!)、砥部焼最大のメーカーとして圧倒的な生産量を誇る傍らで「一枚からの受注」にも対応できるとのこと。

創業1882年(明治15年)、その歴史が時に励みに、時に重く感じるだろうなぁと推測。これまでの窯元と規模も体制も異なりますが、「砥部焼は魅力的である」ことを発信したい気持ちは同じで、しかと受け止めました。妄想開始!

最大規模ですから、品の数も種類もケタ違い。写真のようにコーヒーカップ一つでも形や柄、デザインは10種類以上。そして販売店奥の「お得棚」は(これは・・・!)と思う価格で販売。梅山窯の回し者ではありませんが、お得です(笑)。これで砥部焼窯元訪問の旅も一段落、次のステップは仮説を立てて検証だ!

2015年6月7日日曜日

地域資源調査中。

おもてなし科も残り2ヵ月、「地域資源」に一つでも多く触れて感じることを目的に、自分たちで訪れて学びたい所を検討中。すると「伊予市」「砥部町」「東温市」が出てきました。松山市周辺にも地域資源は抱負ということに気づいてくれて嬉しい。実は伊予市も砥部町も独自の「散策(観光)マップ」を出しており、参考になります。

伊予市にはボランティアガイドさんがいまして案内していただけそうだし、伊予市は海産物加工メーカーが多く、企業見学も打診中、明治25年創業のパン屋もあるから小腹が空いてもOK。砥部町はやはり砥部焼、約100あると言われる窯元を訪れても絵付け体験もできる。周辺には砥部動物園や七折小梅もあり、愛媛を訪れる方々にとって今回の調査は役に立つはず。

問題は「情報」として地域資源を知っていても実際は「訪れたことがない」という事実。一つの地域資源だけを楽しむのはもったいないので複数を組み合せるなどの作戦が必要なのか?それとも二次交通や距離、食事の問題なのか?又は全てなのか!調査します。

2018年8月2日木曜日

2万本売りたい。

昨年11月以降、1万本以上売れている【唐草こざくら】。150年の歴史がある中野本舗と120年の歴史がある梅山窯とのコラボ商品です。「土産をつくりたい」という中野社長の一言から「消費者でもある市民を巻き込んだらどうですか?」と提案し、あんなこんなそんなワークショップをしたのが一年前。「ありそうでなかった!」と好評いただきましたが、売り切れてしまい、この度再入荷しました。

この唐草模様は「唐草こざくらオリジナル」。箱の形を考慮して梅山窯が強弱・濃淡・長短の唐草を色々と考えてくださり決定。そして箱の「テカり」は砥部焼の磁器をイメージしたもの。紙ではありますがツルピカの用紙を採用したことで質感まで砥部焼に似せたという凝りよう。渡された相手が「んっ!?」と箱を360度見回して「これは!?」と言うに違いありません。

次のゴールは2万本。そのためには「売り方を更に工夫」が必要。単に「お土産」ではなく、お土産としての価値を深堀した方がいいのか?それとも違うアプローチがいいのか?ちなみに羊羹は(賞味期限は設定されていますが)腐らないので「非常食」としても有能です。パンの中に餡のように入れるのはどうか?渡される先々で話題になりますように!

2015年7月14日火曜日

真面目に魅力論。

最終日の夕食は「タコ三昧(3500JPY)」
精力的に動き回った週末。グリーンツーリズムでの研修も含めると「大三島ふるさと憩いの家」「食堂みつばち」「潮流体験」「INSENCE」「伯方の塩工場」「石のカフェ」「海鮮BBQ」「亀老山展望台」「伊丹十三記念館」「アミティエ」「たこめし三原」「みかんソフト・塩アイス」「伊織」などに立ち寄りました。他にも「大山祇神社」「台海岸」「砥部焼観光センター」「そうめん流し」「砥部焼絵付け」「タオル美術館」などを予定していましたが、これらはまた次回。

行く先々の魅力資源は素晴らしい!そして訪問だけではもったいないと関係者と会話を交わしたいと話しかけると「利用者との距離」が近い店と遠い店がありました。単に対価サービスの提供だけでなく、「心地よさ」を提供してくれた所。おもてなし科で教えていますから敏感です(笑)


味や店の背景、仕草や振る舞い、距離感、言葉遣いなど。今回訪問したのは単に「場・箱」だけであって、魅力を創出しているのは「やはり人なんだ」と痛感。それもたった一人でもファンや虜にしてしまう人がいるんだから、これこそ真の魅力。

2016年12月14日水曜日

味を決めること。

食する時、味が美味しいのは当然とした場合、「美味しさ」を演出するのは決して「味だけじゃない」という話。例えば「時間」、空腹時と満腹時に食べるのでは「ありがたみ」が違うし、「場所」は「屋外」が美味しいと感じるのは陽にあたるなど非日常だから。「屋内」の場合も非日常の雰囲気が美味しく感じさせる。
「誰と食べるか」も大切で「喉が通らない」なんてコトもある(ビジネスでは会食は商談にもなる)。

そんな中で「料理を盛る器」は最重要で、どんなに美味しい料理でも器がダメだったら台無し。1月から提供を始める「お粥」は、シンプルなので器は攻めよう!と杉浦副学長の工房へ。彼女の器にはファンが多く1つはあっても、碗や長皿、小皿、箸置きなど「スギウラ工房揃い」で出せる所はあるまい!という品揃えになりました。素晴らしい!

そして帰り道は「みかんケチャップ」「ごまドレッシング」などを提供くださっている「のっぴんらー麺」さんで昼食。ここでも器は「砥部焼」です。「せっかくなら砥部焼で提供したかったんです」と、昨年、篠原さんに取材した時を思い出す。美味しさの演出とは「食事中に話題となるか否か」だなと。その話題が共有されると月日が経っても思い返せると。メモメモ。

2012年12月11日火曜日

杉浦綾さん。

ナナちゃんの後は、お昼ご飯を食べにきた杉浦綾さん(笑)。言わずと知れた人気の砥部焼作家さんですが、いよココロザシ大学の理事でもあります。
杉浦さんとの出会いは、ココ大メンバーの中でも最も古いんです。と、言っても去年の1月ですが・・・。

それからというもの、砥部焼作家という顔を持ちながら「授業コーディネーター」として10種以上の授業を作ってきました。ココ大の授業の作り方は大きく2系統(興味から作る or 人から作る)ありまして、杉浦さんの場合は「興味・関心」から始まることも多く、同じ感性を持つ人から絶大な支持を得ています。杉浦ファンが多いんです。

このことに気づいた時、「泉谷さん、授業のファンから、いづれ授業コーディネーターにファンがつきますよ。」と言ったシブヤ大学の左京学長の言葉を思い出しました。(あの人が作った授業だから参加したい!)。スゴいですよね、そんな人になりたいっ!

2015年5月28日木曜日

諸行無常。

形あるモノはなくなる。ココ大副学長、砥部焼作家の杉浦綾さん作の非売品「ココ大湯のみ」が割れました。(ここは金継か!)と思い杉浦さんに相談すると「形あるモノは壊れる、砥部焼は生活器なので割れるのが前提。買い直して!」とのこと。

ごもっとも!と思いつつ、もったいないので「鉢」に変えようとアロンアルファ。写真左から右へ「壊れる前→割れた状態→くっつけた状態」。はい、合成写真で再現しました。湯のみとしては役割を終えたけど、新しく鉢としてみると見た目がまた変るから面白い!素敵なインテリアに進化。捨てればゴミ、使えば資源。

アイデアも同じ。アイデアが壊れる(=ボツ)ことは日常茶飯事。一回目のアイデアは浅いし薄い、それを承知で書き始め、数日寝かせ再び取組みます。リフレッシュした頭で再構成し考え直すと新たな発見があるものです。鉢が壊れたら「モザイクアート」にしようかな。ジム・パワーというNYマンハッタンでモザイクアートに取組む芸術家を思い出した。偶然に出会いモザイクを埋めたのも思い出した。

2015年12月6日日曜日

料理って無限大!

のっぴんらー麺さんは「ラーメン店」です。「のっぴんらーめん」が有名ですが「みかんケチャップ」を開発したり「歌(曲)」まで世に出す多彩な店主、篠原さんに尋ねました「砥部焼の器から想像して料理って作れますか?」と。すると「できますよ!いいですねぇ」と色々な砥部焼を見て選んだのが梅山窯ヨシュア工房。写真はヨシュア工房の器に持った創作料理。料理名はありません。

お寿司はカイワレ大根などのサラダです。左のオレンジ色の球は「デザート」かと思いきや「卵の黄身」でした。お寿司の後ろに横たわっているのがラデッシュ。そしてみかんドレッシングと玉ねぎを和えたサラダ、菜っ葉を敷き、キウイの上に焼いた白身魚が盛付け。そしてレッドオニオンを添えて。まさに名も無き創作料理!

「味というより色味でしたね」と篠原さん。ヨシュア工房さんの器は「グラデーション」が特徴だったので、素材の色が映えるようにしました。とのこと。この料理がのっぴんらー麺に並ぶことはありませんが、器から想像・創作できる料理って無限大!そして、撮影が終わったら試食。美味しいに決まってる!「食レポ」って役得だなぁと思ったのはナイショ!

2017年6月13日火曜日

方向性決まる。

中野本舗さんとの「シーンから商品開発」授業は5回目!連続授業は人数が徐々に減ってゆく傾向がある中で、この授業は毎回15名程度が参加する熱心な市民に支えられている授業。パッケージデザインに市民が参加する機会は今ままでなかったと思うし、市民との可能性を期待してくれた中野本舗さんに感謝!実は毎回、中野本舗さんから「お土産」があったのはナイショ!昨日は「一涼」でした。

新しいパッケージになる「こざくら」に期待することは①交流を促すこと。②食べた後も楽しめること。③口コミになりやすいこと。④写真映えすること。これまで100以上のアイデアが出て精査して大きな方向性として8つの方向性に絞り。結果、第一弾として採用したのが【砥部焼柄】。愛媛県の焼き物といえば砥部焼、その紋様をあしらった「こざくら」のパッケージ。

伝統産業を「買って応援、食べて応援」とも言えて個人的にもよかったと思ったり。とはいえ、ビジネスなので中野本舗さんもリスクを負うしココ大も全力で応援して売上げに貢献しないと(愛顔の食卓で売ろう!)。「ネタを創る」でも紹介したけど、これも一つの話題性。いよいよ次回が最終回!どんなイメージになるのか!