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2024年2月28日水曜日

解散177団体。


ココ大のNPO法人登記日を忘れたので(2011年1月26日でした。)、久しぶりにアクセスした「愛媛県ボランティアネット」
(はて?愛媛県内のNPO法人って今はどれくらいあるのかな?)と、興味本位で見ると設立申請中も含めて705団体あった!

一番最初のNPO法人の登記が1999年4月だから、約25年間で700余のNPO法人が活動をした、している、これからするという状況。

「活動した」は既に解散したNPO法人を指して、その数は177。ざっくりNPO法人を立ち上げても25%のNPO法人が25年間で解散している計算。

その解散も「総会決議」がフツーなはずが「認証撤回、認証取消、その他」が数件あって、不祥事を起こして解散したNPO法人もあったな・・・と思い出す。
*誤解しないよう記すのは「役目を果たし成果を出して解散」もあることを添えておく。

さらに、法人登記からわずか9ヶ月後には解散したNPO法人もあり、(“地域の課題を解決する”だけでは済まない問題)を目の当たりにする。
解散は設立よりもエネルギーが必要だよな・・・と余計なことを思ったり。

とはいえ、700以上の課題がある愛媛県。25年も経てば地域には新陳代謝が起きるし、代替わりもあるし、新しい活動も必要になる。ココ大は既に14年目。

2024年2月14日水曜日

妄想授業。


令和5年度のココ大授業は終わったので、令和6年度のココ大授業について検討中。
令和5年度は計11種類の授業のほか、ココ大付属学園があったり、地域づくりの現地へ赴いてワークショップやファシリテーションの他、実践者への伴走支援や相談対応などもあり、濃い一年だったと振り返り(まだ終わってないけど)。
フィルム・コミッションもココ大事業だから、濃い一年だった(まだ終わってないけど)。

特にIYO夢みらい館で実施した授業は“ココ大らしく(≒ユニーク)”させてもらい、今後もどんな授業ができるかの妄想。

ホロ酔いになった「本とスパークリングワインの夕べ」、本を片手に寝落ちした「図書館に泊まる。」、非常食や時短も兼ねた「缶つま本でつくるツマミ」は、図書館併設だったから実現できた授業。
「夏休みの課題図書攻略」「ビジネス本を活用した事業構想」もできる・・・と妄想。

4回の連続講座だった「市民先生養成講座」からは、4人の市民先生が誕生。
宇宙船地球号などを置かせてもらってるから「レゴ授業(プログラミングもできるな)」もできるし、「木工体験授業」「調理授業(新しく誕生した市民先生を迎えて!)」「(企業との)コラボ授業」もできると妄想。
そして妄想の傍で、もっと市民先生を増やしていかないといけないとも思ったり。

2024年1月29日月曜日

ゼロイチの次は。


新しく組織を立ち上げて頑張る!と当人。「それはスゴい!いいね」と私。その新組織は社会のニーズへ対するウォンツなのか?自己のニーズを叶えるウォンツなのか?を尋ねると「社会のニーズ(課題)へ対するウォンツ(解決手段)」とわかる。

「社会のニーズに応えるって、よほどのコト(例:時に自分より優先されるから)だけど、その熱量はどこから?」「放っておけない性分なんです。だから、周りに迷惑をかけたこともあります。」

放っておけない人がコトを起こす時、とりあえず環境をブルドーザーのようにゴゴゴッー!と整備するけど、次に投入が必要なヒトモノカネジカンなどの資源(リソース)が必要と分かっていても気が回らない人多し。

そんな時は全てのリソースを同列(フラット)に捉えるのではなく、優先順位(プライオリティ)で考える必要があり、更に言えば、優先順位をつけたとしても、入手の可否や調達方法がある。
例えば買うのか?借りるのか?貰うのか?お願いか?など、リソースごとに手段を考える必要がある。

いわゆるゼロイチが得意な人特有の性質というか、思い立ったら細かいコトは後にして力技で環境整備に注力するけど、「じゃあ、その後どうする?」で悩むという問題。

相談と言うか報告というか意見交換というか、わざわざ会いたいと言ってくれるコトに感謝。
ゼロイチの後はイチニのために休憩、コーヒーブレイク。

2024年1月28日日曜日

稼ぎに方に抜け道なし。


一度きりのイベントなら勢いで乗り切れるから何も言わないけど、イベントでも来年も再来年も続けて、更には地域へインパクトまで出そうと考えているなら一先ず・・・。

イベント(=取り組み)の利害関係者を直接的、間接的に挙げる。
行動を共にする仲間は中核だし、その周りは場所の提供者や時間を割いて参加のボランティアも直接的協力者。
コンセプトや行動に共感してSNSで情報発信やエールを送ってくれる友人などは間接的協力者。
会ったこともなく顔も知らないけど、友人らの情報発信などで想いに共感した不特定多数者も間接的協力者。

次に取り組みに必要な資源(リソース)の過不足を挙げる。
人(スタッフ)、物(場所や機材)、金(活動資金)、時間(注力できる時間)などを必要順にリストアップして、足りない場合は「買う、借りる、貰うなど」の手段まで考える。

そもそも、取り組みの構想段階で「しなくてはならないコト、できるコト、したいコト」を明確にしておくことが必要で「したいコト」を優先にしたいけど、最初から「したいコト」は叶わないことが多いから「しなくてはならないコト、できるコト」から始めるのが稼ぐにも繋がるから賢明。

結局、稼いで循環させないと成果は創出できないしインパクトも生まれないから【どこで誰からいくらのお金がどれほどの頻度】で稼げるかは公益事業だけでなく、フツーの事業でも同じということ。

2023年12月31日日曜日

2,000万円を完済した2023年。


ココ大の2023年を振り返ると、やっぱり以下の3つが上位となる。

【第3位】3本の支援作品が放映・配信される。
パパとなっちゃんのお弁当(出演:當真あみ、藤木直人ほか)」
グレースの履歴(出演:滝藤賢一、尾野真千子ほか)」「離婚しようよ(出演:松坂桃李、仲里依紗ほか)」。


どの作品も愛媛が舞台で、特に「離婚しようよ
」はNETFLIXのランキングにも入り、県内外で大きな話題になったのはフィルム・コミッション冥利に尽きた作品。


【第2位】ブログの閲覧回数が100万回を超える。
ココ大設立の2011年1月から、活動の発信に毎日書き続けようと決めたブログ「学長日記」は6,000回を超え、閲覧数は100万回という途方もない回数を超えた。

長く続けるコツを尋ねられた時に答えるのは「日常のささいな心情や出来事を書くこと。」と伝えていて、いづれ忘れてしまう日常を留めるにブログはいい手段。

【第1位】2,000万円を7年かけて完済。

2016年に愛媛県内の6次産業化推進を目的に生産者が加工した6次化品のアンテナショップ「愛顔の食卓」を花園町に構えて、のべ800種類の商品を販売。

その際に借り入れた額は2,000万円。7年間かけて2023年6月に完済。

お店は閉じたけど、培ったノウハウを活かして商品開発や販売戦略をしてるから不思議。


社会的責任を果たしたというか、肩の荷が降りたというか、気持ちが軽くなったのは事実。

2023年12月12日火曜日

活動を磨く。


市民活動や公益活動を、どう磨けばいいですか?的な相談。
活動の源(≒背景)となる原石は見つけたものの、原石はゴツゴツしていてただの石。石の価値を高めるには活動への興味関心をひかせることが必要とアドバイス。
そういう一連を「磨く」と喩えるなら、自分や協力者、顔や名前もしらない第三者などで活動や成果を磨き・輝かせて共感を得られるようにしたらいいと説明。

そのためにはまず「経験層」を厚くすること。とはいえ、この経験層は一層一層増えるので、一年後でも薄いかもしれない。そもそも“そこじゃない(≒層を増やすことが目的ではない)”ので、目の前に真摯に取り組む。
評価は自分がするものではなく、周りがするものだし、市民活動や公益活動は“どこを向いて活動すべき”かがズレていたら、本末転倒。助成金や補助金のためじゃない。

全ての活動が層として重なるものの、活動の全てが成功するわけもなく、失敗や不本意に終わることもある(多い)。
それらを不純物と捉えるか?味わいと捉えるか?で活動は大きく変わる。いわゆる「個性」であり、不純物ゼロは個性が無いとも言えて、そういうのが好きな人は放っておく、関わらない。個性=活動の特性であり分かりやすさ、チャームポイント。
結局、活動を続けなければ、これらの全ては見えにくい。

市民活動、地域づくりの方々と。


愛媛県内の中間支援(≒支援している人を支援する)に積極的に携わっていたのは2019年まで。そのタイミングでアドバイザーなどの役割を全て降りる。そして、新しい世代が台頭して数年。
私たちでは設立に至らなかった四国初のコミュニティ財団が西条市に誕生して市民活動は新しい局面に入った。
そこに「地域づくりのエキスパートとしてゲストにお招きしたい。」という愛媛大学からのお誘い。

あくまでもゲストなので、市民活動、地域づくりの現場で頑張っている方々の話を聞く。そして(熱量がいいなぁ、自分たちもこんな感じだったのかな・・・)と純粋に感動。
市民活動って損得勘定ではできないから、当事者の負担は時に大きく、継続は大変。そこまでして携わる背景は地域が好きなんだろうなと推察。
そのためには「ワクワクさせる人≒お願い上手な人」「問いを立てられる人」の重要性を指摘させてもらう。

実は中間支援から離れたのは愛媛に関してだけで、フィルム・コミッションへフィールドが移っただけ。
ジャパンFCの理事長として「FCを支えるFCと言う役≒中間支援を担っている」と伝えたら安心(?)してもらう。
写真は意見交換が終わり、前田教授による意見交換の図解化を映している図。

2023年11月7日火曜日

吹っ飛ばしたかも!?


「vida con miel」
のオーナー夫妻も「Kitchen 313 Kamiyuge」の宮畑さんも「汐見の家/ねぎねぎ」管理人の工藤さんも「tsubuta SANK!」のオーナー夫妻も「Les Dix-Sept Bateaux」のオーナーも「USHIOチョコレート」の夫妻も「WAKUWAKU GAKKO」の高野さんも「70カフェ」のオーナーも移住者。
「しまでCafe」の律子さんだけが地元の方だった。余談だけど今回の同行者4名中3人も移住者。

そして、移住者の共通点は「スピード(判断の速さ)」。ガレットを提供している「Les Dix-Sept Bateaux」のオーナーは、移住3ヶ月後には店を開いていたという超スピード。
すると、推測だけど、これまでの常識というかセオリーで言う「事業計画書づくり」や「融資相談」などは吹っ飛ばしたかも?と思うスピードに、一つの仮説が生まれる。

それは移住先で仕事や職を始めたい人の多くは、ある程度の資金を確保していて、その資金力があるから判断も早い(遅かったら資金を溶かしてしまう為)。
提供サービスも自身の質が高いから、ユーザーも納得して自ら発信しなくてもユーザー達が代わりに発信してくれる≒評価。見栄えも良いからSNSに映えて、共感を得やすいのも特徴。

地元の人たちも納得せざるをえない移住者の実力(≒吸引力)を互いに引き出し合うのが、地域を持続的に発展させる協働の姿とみた!

2023年7月29日土曜日

複業を福業に。


「複業をしてますが、何だか“都合のいい人(≒何でもできる便利な人)”のようで、このままでいいのかと不安。」的な質問。
複業は時代に適した働き方と思うし、私も複業してるし、自治体などの後押しもいいけど、当事者には悩んでいる人もいる・・・と実感。そして悩む人の特徴は、3種類以上の複業をしている人が多い気がする。

その場でアドバイスしたのは「自分軸」で複業を考えること。これは【収入の比率or最も自分がやりたい!と思った仕事】を自分で決めること。他人がどう言おうが自分の中ではコレ!という軸を持つこと。
二つ目は「他人軸」で複業を考えること。これは【他人に自分の評価を任せる】こと。自分が思う自分と他人が思う自分は異なるので、相手が思う様(イメージ)を受け入れること。

正解・不正解はないので、自分がしっくりくる方で意識すればよくて、私の場合はフィルム・コミッションが全ての活動の源泉で根源で、そこから伸びた幹(実績)から分かれた枝が事業(例:ココ大など)と紹介。
色々としているから、声がかかりやすくなるのは複業の良い点だけど、だからと言って、疲弊して消耗してまったら元も子もない。複業から福業へなって欲しいと。

2023年6月4日日曜日

初心回帰。


12年前の今日は(開校式には何人くらい来るのだろう・・・)と不安と期待で胸がいっぱいでソワソワしてた。実際は用意した50席は埋まり、立ち見まで出た。
それまで愛媛県には存在しなかった「市民大学」だから、人それぞれに抱くイメージは違い、「ワクワクする!」という激励もあれば「大学という教育機関を名乗るな!」などの意見もあったなと。
でも、実はそんなことよりも天気の方が心配で、当日は晴れて青空の下で開校を宣言できた。そして、涙腺緩んだのね・・・。

あれから12年。多くの人に支えられて順調に事業は拡大していき、2000万円の借金までできるようになり、更に次ステージ!と決まった矢先にコロナで青天の霹靂を味わう。残った借金は7年間かけて先日完済。
そして残ったのは借金だけでなく、ノウハウや繋がりなどプライスレスなものが多く、点でみればダメージは大きかったけど面で見るとリクープできたかも!?と思ったり。

そして今。コロナがもたらしたのは初心回帰で、事業は成果の質を担保できる範囲にとどめる。
もしも、12年後があったら、とてつもなくスゴいことだと思う。

2023年5月27日土曜日

市民大学も変わる。


2013年に尾道市で開校した「尾道自由大学」が2023年4月に閉校。「自由大学」の看板を下ろして「わくわくがっこう」として再出発するとのこと。
10年前の設立時に見学させてもらい、当時のスタッフから熱い想いを聞いたのを覚えてる。日本各地に市民大学が設立されて、そのうちの一つがココ大。
当時、先頭を走っていたのが自由大学とシブヤ大学。自由大学は尾道自由大学と連携。シブヤ大学は札幌、京都、愛知、広島、福岡、沖縄などに姉妹校を設立。

ココ大は、そんな取り組みを見ながら、各地の市民大学を訪問して、ゆるい繋がりを持たせてもらう。
ココ大を参考にして設立されたビザン大学が徳島にできたこともあった。それぞれに地域色を出し続けて干支がひと回り。当時、30代、40代の中心メンバーは40代、50代となり個人の周辺も変われば時代も変わり、流れとともに変化するのは当然のこと。

学び方は当時と比べると選択肢が増えて多様になった。
自身の知識や技術の向上であればカルチャースクールなどで「上に伸びたり下へ深めたり」できる。
市民大学は「関係性が左右やナナメに広がる・繋がる」から、学び方が違う。ココ大は2021年にココ大付属学園という新基軸を打ち出せたけど、同じような取り組みは他の市民大学にはない。リスキリングと市民大学は相性がいいのか?備忘録。

2023年5月25日木曜日

社会実験は成功。


理事会と第13回目の総会が終了。何とか乗り切った一年と思ったら予想以上の回復だった件。
この3年間「不特定多数が同じテーマで集まる一期一会感」がウリだったココ大授業が、突然「禁止」となり、何もできなくなってしまう。

最初は(一年ほどの我慢)と思っていたけど、二年目も変わらず状況は先行き不透明となった。(このままではヤバイ!)と「授業の実施よりも授業を実施したい人の支援」へ転換するも、軌道に乗るまで2年かかった。

公益事業を支援できる人は意外と少ない。それも伴走支援という一緒に悩み笑い合える仲は更に少なく、そこを打ち出したら「鬼北町にぎわい塾」「エールラボえひめ」など、最前線で取り組む方々の応援団として声がかかる。
松山東雲女子大学では「ボランティア論」まで教えることになり、学生には「企画立案力こそ、ボランティアで役に立つ力」と伝えたり。それぞれのニーズへ的確なウォンツを提供できてよかったが率直な感想。

2023年の見通しを立てると2023年6月4日はココ大の13回目の開校記念日と気づく。
「NPO法人でメシは喰えるか?」という社会実験は、12年間稼げたから達成、先鞭をつけることができたと自画自賛(自分の中で・・・)。雇用も設立から11年間続けてみんな、羽ばたいていった。

これまでと「変えない点」と「変えるべき点」を整理すると、「最強ではなく最適」という時代の価値観に合った事業が残るという話を思い出す。(自戒を込めて)もっと柔軟に!

2023年4月19日水曜日

どう稼ぐか?


「NPOで飯を喰っている。」は事実だけど「NPOだけで飯を喰っているか?」と尋ねられるとYESともNOとも言いにくい微妙な感じ。
と、言うのも「根っこはNPO(フィルム・コミッション)だけど、幹になり複数の枝に分かれ、伸びた先に実った果実はNPOとは直接関係したり、ないものも」。これ、ホント。

フィルム・コミッションに取り組んだからこそ「いよココロザシ大学」は設立されたわけだし、「いよココロザシ大学」に取り組み続けたからこそ、コンサル業務や講師などが舞い込むようになる。

すると、FCだけで食べているか?と言われるとNOだし、ココ大だけで食べているか?と言われてもNOだし、コンサル業や講師業だけで食べているか?と言われもNOだけど、全てを貫くNPOというポリシーで飯を喰っているか?と尋ねられたYESだから自分でも不思議。

そして、コロナの影響で働き方の強制変革を経て思ったのは「太い一本の柱」で収入を得るのもアリだけど、「細い柱を複数束ねて一本の太い柱」にして収入を得るのもアリということ。
この「細い柱を複数束ねる」方法は、どれか一本が折れても他で補えるリスク回避にもなり、私には合ってた。たどり着いた現在地。

2023年4月18日火曜日

刺激的な話。


学生にとって「NPOで生業を成立させている。」は、摩訶不思議に聞こえるようで質問をもらう。
授業はボランティア論だから、ボランティアは強制ではない「(自らの)発意」が源泉とも、「無償(対価性を求めない)」とも伝えていて、かつ「社会への貢献性」という「ボランティア三原則」と伝えると「えっ!?それなのに稼いでいるってどういうこと?」と思うのは健全なモヤモヤ。

実は学生は「ボランティア、有償ボランティア、ボランティア団体、NPO、NPO法人(認定NPO法人)」という似て非なる言葉や意味を混同していて、絡まった勘違いをほぐした昨日。
その中で「NPO法人は株式会社などと同じ法人格として、非営利活動を行うことができる。」と伝えると、今度は「非営利ってナニ?」となる。
字のごとく、営利を目的にしない公益性重視ということだけど、社会経験がない学生にとっては「そんなことできるの?」となる。

実際に「そんなことできるの?」と思わせても、目の前に「そんなことをしてる」当人がいるから納得せざるを得ない。
「でも非営利の給料は安そう・・・」みたいな雰囲気を感じたので「NPO法人でも給料を月額100万円にすることも可能だよ」と伝えると、俯いていた学生達も一斉に顔をあげる(笑)。
社会に貢献しながら稼げる働き方は今世代の学生に響くよう。

2023年4月1日土曜日

終わる、始まる。


3年間取り組んだ「愛南町河内晩柑プロジェクト」が終了。
一年目に方向性を決めて、二年目にニーズへのウォンツを決め、三年目に検証機会を設けて大きな手応えを得る。これほど丁寧に取り組ませてもらった事業は久しぶり。

3年間取り組んだ「ワンダフルエミフル_シーズン2」が終了。
生物多様性がテーマの公開授業は過去にも3年間行い、今回はシーズン2。授業は全てオリジナルで企画し、大勢の方に参加いただき目的を達成。楽しい授業だった!

一年間の萬翠荘顧問を退任。
萬翠荘の主人、久松定謨伯爵が教育に注力し、松山市立番町小学校(創立136年)と中央区立久松小学校(創立150年)の設立に際しに多大な寄付をしていた事実から両校を繋ごうと交流授業を実現させる。

一年間のエールラボえひめディレクターを退任。
愛媛県の官民共創デジタルプラットフォームとして、より良い愛媛を実現する取り組みの伴走支援を行い、会員登録数888人、プロジェクト数は88という末広がりで一旦終了。

IYO夢みらい館で授業が始まる。
伊予市のIYO夢みらい館にて、ココ大授業が始まる。詳細や申し込みはこれからだけど、関係者とは既に授業アイデアはブレスト済で「面白いですね!」と了承済!弾ける!

フィルム・コミッションは年度末年度初めは関係ナシ。
現在は西山将貴監督作品がロケ中だし、6月22日にはNETFLIXで「離婚しようよ」の配信がスタート。他にも撮影支援は年度末年度初めに関係なくあり、絶賛対応中。

ココ大付属学園も今年度も継続。
現在はココ大付属学園【春休み編】を運営中、7月になれば【夏休み編】、12月になれば【冬休み編】と付きっきりになる。今日から新小学一年生がやってくるんだった!

6市町広域連携は次のステージへ
松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町、久万高原町+水口酒造で商品化したJIN「道後JIN六媛」は売れ続けている中で一区切り。次の商品開発ステージへ!

ココ大ラジオも毎週放送中。
南海放送ラジオで毎週放送している「週刊ココ大ラヂオ」も放送10周年を超え、意外と!?聞いてくださっている方が多く、会うと「聞いてるよ!〇〇が面白かった」など恥ずかしい限り!

2023年3月23日木曜日

柔軟に柔軟に。


大阪市立大学に協力した「市民大学(コミュニティ大学/カレッジ)」に関するアンケート結果が戻ってきた。68団体に依頼して33団体から回答を得られたとのことで解答率は48.5%。
興味があったのは多くの市民大学が抱えている課題は何か?で、これまでの経験などから予想はしていたものの、やはり課題と認識しているのは「運営の担い手(活動仲間)不足」がトップだった。次に「運営資金」そして「活動時間の確保」と続く。

課題の1位、2位、3位が予想通りだったのは嘆かわしいけど、それが現実。
先日エールラボえひめで行った
「あんな」「こんな」講座で伝えたことがブーメランで戻ってきた(汗)。
実情にもっと慌てたほうがいいのかもしれないけど、実は意外と冷静なのは「事業モデル」を変換したから。
これからも、これまで通りのココ大授業に何の変わりはないけど、コラボ授業が多くなる他、授業の作り方を求める方へが多くなる予定。

「時代と握手しているか?」と書いたのは、
エールラボえひめのnote。
変わり流れる時代の中で、これまでの経験などから時代の変化を見ても見ないフリをしてると、いつの間にか事業は硬直化し、時代の価値観とズレてしまう≒支持されなくなる。
と、するならば課題の改善や克服も一つの手だけど「それは、これまでの価値で測ると課題だけど、本当の課題なのか?」と問いが立てられそう。これまでを捨てても柔軟に。

2023年3月7日火曜日

助成金(補助金)の話。


「えっー!その助成金の申請締切は先月末だったよ!」と事実を伝えるとガックリの相談者。「あと数日後には締切か・・・間に合うかな?」と合致する助成金(補助金)情報を見つけるも、数日(事実上2-3日)しかなく悩む相談者。
「そんな助成金(補助金)情報はどこで入手してるんですか?」と言われると、日本財団カンパンが有名だけど、身近で言えば松山市のNPOサポートセンターでも紹介してる。

伝えれば「そりゃ、そーだ!」と納得だけど、そもそも助成金(補助金)は縁遠いモノ、NPO法人だけが申請できるなどの“思い込み”があるから意識が向かない=気がつかない=申請という気持ちに結びつかない。
「昔は一発必中のハンターでね・・・」はネタ。「提案内容が採択されて実際にお金を預かることができるのはオマケです。」と伝えているけど、助成金(補助金)の本質は「思考の整理」と思う。

頭の中でモヤモヤとめぐらせても解決しない。考えを整理するためにも助成金(補助金)を活用して項目ごとに書くことで求められているコトが整理されて形になる。
形になったら申請すればいいわけで、伝われば採択、伝わらなければ不採択。不採択は一時的に残念だけど(ブラッシュアップが必要な内容なんだ)と振り返り、改訂して、別に募集している助成金(補助金)に応募すればいい。それだけ!

2022年9月12日月曜日

廃業9割と言われて。


サービスを開始したら軌道に乗せたいのは関係者なら誰でも思うもの。それが受託事業なら期限もあり、仕様となって襲いかかる。(いやぁ、そりゃ難しいですね)と笑うものの半分は本当で、開始1年で軌道に乗るのなら皆うまくいってる。
一般的に起業しても1年以内に廃業する割合は60%、3年以内は70%、10年後は90%!と言われてるから、持続は簡単ではないことは意識しておいたほうがいい。

「ココ大はいつからですか?」と尋ねられて「2011年です。」と伝えて「10年以上ですか!」と驚かれ褒められて喜ぶ50歳。「まったくのゼロから始めました。」に嘘偽りはなく、最初は私一人。だから最初は仲間もゼロ。だけど市民大学設立!と決めてから1年間かけて50回以上の意見交換を経て、名前も皆んなで考えた。2011年6月4日の開校日には100人超が市民学生として登録。

プロセスも名前も大切だけど、それ以上に取り組みによるアウトカム(=創出する価値)が大切で、アウトカムに共感が集まり10年後には2000名の市民学生、300名の市民先生となる。資金もない中で「会費、寄付金、自主事業、受託、助成/補助」という公益活動(NPO)の資金調達法+借入で今に至る。
コロナの影響もありながら、10年以上続けられているのは、ホント奇跡。指摘されて気づく。

2022年8月8日月曜日

200万円/年って!?


毎年恒例(と、言っていいと思う)愛媛県新規採用職員研修を控えて情報更新。昨年度はコンテンツ配信だったため、昨年度の新規採用職員からは恨み節、ゴメンなさい!
特に今回は「バスカヴィル家の犬」「離婚しようよ」など、愛媛がロケ地になった作品や地域との連携事例が豊富で今年度の新規採用職員は嬉しいかも。他にもNPO法人について調べたら(記憶が正しければ)昨年度の584法人から674法人と登録が増えてた。

どんどん増える愛媛県内のNPO法人だけど解散も100以上あって、解散理由はわからないけど「目的を達成すれば解散もアリ」と思う一人。地域の課題解決のために立ち上がるのがNPO法人だから一つでも解決→解散と思いたい。とは言え法人がたくさんできれば、それだけ関わる人も多くなり事務なども必要になりボランティアだけでは限界で有給職員を雇うことになる。しかし・・。

特定非営利活動法人に関する実態調査(内閣府)を見ると、有給職員の年間給料手当総額の中央値が200万円/年!って以前に調べた時は231万円だったから更に下がってる!ってホント?200万円/年だから副業やパートと思うけど、やりがい搾取でないことを祈るばかり。

これまでは公益活動をするのは“NPO法人だけ”というイメージだったけど、今はNPO法人以外でも課題改善を事業化できるから色々考えさせられた件。

2022年7月3日日曜日

組んでください。


今夏にインターンシップ研修を希望する9名の学生とオンラインでの面談が終了。事前に「くれぐれもスーツ姿は控えてね」と伝えていたので普段着で終始和みながら。今年は愛媛大学、松山大学、松山東雲女子大学、聖カタリナ大学と、松山市内にある全大学からの応募。人口50万人の町に大学が4校って多いのかな?少ないのかな?愛媛県外出身者も多く、多様でいい!

所属学部も「福祉学部、経済学部、法文学部、教育学部、人文科部、社会共創学部」と多彩な面々。なので、ココ大を選んだ動機も様々。「子供たちの感性の育に興味があった。子供たち一人一人の個性について学びたい。まちづくりについて学びたい。NPO法人について知りたい。多様な人たちに混じりたい。コミュニティの創出に興味がある。地域の活性化に貢献したい」など。それぞれが色々な期待を持つ中で全員が一致してたのが「企画立案方法を学びたい」ということ。

今さらながら、大学はどうして「企画立案」をカリキュラムに組まないのだろう?
2002年からアンケートなどでも回答してるけど、その気配ゼロ。教えられる人がいないのかな?大学でも学祭など企画機会は多いだろうに、「授業で企画立案ってないよね・・・」と伝えると画面越しに全員がウンウンと力強くうなづく。社会に出たら「じゃあ、企画書作ってね!」とサラリと言われてしまうのだから、と言っても会社でも教えてくれないのだから、企画立案の基礎授業、大学に提案!